ビタミンCを体内で作れないのは、人、チンパンジー、ゴリラ、オラウータンなどの霊長類や鳥類の一部くらいで、多くの動物はビタミンCを自力で作り出すことができます。体の酸化を防ぎ、お肌を美しく保つために欠かせないビタミンCを自力で作ることができなくなったなんて、進化を逆走しているんじゃないと思われるかもしれませんね。霊長類は替わりにビタミンCより数倍も抗酸化作用を持ったある物質を体内の抗酸化物質として蓄えるようになりました。よかったよかったのはずですが、ある物質とはあの『尿酸』なのです。尿酸って、プリン体を摂りすぎると増えてきて、痛風を引き起こす悪玉じゃないと思われるかもしれません。実は、尿酸には通風を引き起こす悪玉と抗酸化物質としての善玉の2つの顔があるのです。
血中尿酸値の正常範囲は7.0mg/dl以下で、この値を超えると、ビールの飲みすぎ!このままだと通風になるぞ!!と医者におどされます。下げることばかり強調されていますが、尿酸値が低すぎるのも問題なのではと最近の研究で指摘されるようになっています。
何故って、尿酸は強力な抗酸化物質なのですから。低すぎると認知症になりやすくなるのではないかと言われるようになっています。ここらあたりの話は改めてお話したいと思います。
NIH(アメリカ国立衛生研究所)のサイトを覗いてみると、ビタミンCは、抗酸化物質としての役割を持つほか、体内でのコラーゲン、L-カルニチンや特定の神経伝達物質の合成に必須なものと説明されています。L-カルニチンて何?という方が多いかと思いますが、L-カルニチンは脂肪酸代謝に欠かせないもので、脂肪の燃焼を促進します。
昨日、今が旬の蓮根のきんぴらを食べました。季節を感じつつ、蓮根の成分表を見てみると、ビタミンC、ムチン、ポリフェノール、ミネラルが豊富なんですね。旬の食材の栄養成分と私でもできる簡単な調理法も載せたいななあと思っています。どんどん収拾がつかなくなっていきそうですが、頭を整理しながら少しずつ発信していきます。