「マスクの網目の大きさは10μmもあり、ウイルスの大きさは0.1μmだからマスクをしてもウイルスはマスクを素通りし感染を防止できない」という「専門家」がいらっしゃいますが・・・・・
一般的なマスクである不織布マスクの写真を見てください。
不織布マスクはポリプロピレン繊維でできています。上の顕微鏡写真を見ると確かに10μm程度の穴は空いてます。ただし、繊維には幅があるので、マスク表面の50%以上は繊維で覆われています。ウイルスが繊維を避けて飛ぶ能力があれば別ですが、もし万が一、ウイルスが一個一個飛んできたとしても、半分以上は繊維で防ぐことできるはずです。
さらに、ウイルスの表面はマイナスに帯電しています。ポリプロピレン繊維の表面はプラスに帯電していますので、静電気力により、ウイルスはポリプロピレン繊維に引き付けられます。
ウイルス一個一個が飛んで来てもマスクでそこそこ防御できそうですが、一個一個が飛んで来くることはあり得ないので防御ははるかに容易です。
次は新型コロナウイルス(オレンジ色)のSEM写真です。
このようにウイルス同士がくっつき塊となっているので、一個の飛沫に一個のウイルスしか含まれないことなどありえません。多数のウイルスが塊になって数μm大の飛沫にふくまれているはずです。
この飛沫を防げばいいのですから、一般のマスクでも十分対応できます。
Yahooニュース(4/19(日) 8:00配信)で、
製紙会社で約30年、不織布の研究に携わり、技術士(繊維部門)の国家資格を持ち、部長研究員である奥恭行氏(58)が、「不織布マスクは3層素材が主流で、中央の細繊維が帯電しウイルスを捕集する。」とおっしゃっているのを見てほっとしました。安全衛生委員会で説明していることは間違っていない!
ということで、大きな気持ちになり叫びます。
正しく使用すれば
一般のマスクでも感染しない&感染させないための対策として有効です
[マスク使用時のルール]
「手洗い前の手指」や「人込みで着用していた後のマスクの外側」にはウイルスが付いている恐れがあります。マスクと顔との隙間からウイルスが入り込んでくることも考えられます。このルールはマスクの内側にウイルスが付かないようにするためです
①マスクを正しく付けましょう。
・マスクを着用する前には、石鹸と流水で手を十分洗いましょう。
・マスク着用で重要なポイントとして、不織布マスクの中にある針金を自分
の鼻の形に合わせて折り曲げ鼻の両脇の隙間をしっかりとふさぐことで
す。口・鼻が覆われ、頬などに隙間がないようにするのが大切です。
・使用中のマスクをあごにかけることはNGです。あごの部分に飛沫が付着し
ていると、それがマスクの内側についてしまいます。
②マスクを着けている時はマスクを触らないようにしましょう。
・人は無意識に1時間に20回以上顔を触っているという調査結果がありま
す。触らないように意識してください。マスクは直接顔を触らないように
するためにも有効です。
・マスクの位置を調整する時もできれば石鹸と流水で手を十分洗ってからに
しましょう。
③マスクを外す時は、ゴムやひもをつまんで外しましょう。
同じマスクを再度着用する場合、マスクの内側には触れないよう注意しまし
ょう。
④マスクを外した後は、石鹸と流水で手を十分洗いましょう。
⑤マスクを着用している時も鼻呼吸を心がけましょう。
冷たく乾いた空気を吸うと、気道の免疫力を低下させます。マスクを着用する
のは、吸う空気を温め、加湿し、気道の免疫力を維持するためでもあります。
複数の知事が記者会見の時、マスクを無造作に外し、ポケットに入れるのを見ましたが・・・。真似てはいけないですね。
「専門家」の先生方へ
テレビや雑誌等のインタビューに応じる時は高校の数学、理科のレベルで十分ですので復習してからにしてくださいね。