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首・肩こり&腰痛予防-まずは実体験より

30代の私(昔々のことです)はひどい首・肩こり、腰痛、腕のしびれ、足のしびれに悩まされ続けていました。同僚に「元気?!」と後ろから肩をちょっと揉まれただけ指先まで電気が走り、治ったかなあと思ったら1か月もしないうちにまたぎっくり腰という感じでした。ぎっくり腰は本当に辛いですね。咳・くしゃみをしただけで激痛でした。

ぎっくり腰にならなくなったのは、ヨガ、ストレッチをするようになってからです。男としては結構体は柔らかかったほうで、立位体前屈は18cmくらいで手のひらは余裕で床につきました。ところが、ヨガ、ストレッチを始めたころは、床に指先がつかないまで硬くなっていました。この体の硬さが腰痛(特にぎっくり腰)の原因の一つです。

長時間労働者等に対して社員面談をする際、
・睡眠時間と睡眠の質
・心身の疲労度
・身体症状(首・肩こり、腰痛、腕・足のしびれ、頭痛、下痢・腹痛、胸の痛みなど)の有無
について記載した質問票に回答してもらってから面談しています。

首・肩こりがあると回答する方は全体の7~8割(パソコン業務が原因とほとんどの方が回答します)で、一方腰痛があると回答する方は3割程度なのですが、自覚がないだけで、首。肩こりがひどいと答える方のほとんどが腰も相当凝っています。実際触診(ちょっとだけマッサージ)して確認しています。そのような方の多くが床に指先がつかなくなっています。本格的なマッサージをするとき(同僚、友人にしかしないのですが)は、腰痛でも足先から始めます。腰ばかり揉んでも、足首、ふくらはぎ、太ももがほぐれていないとすぐに元にもどってしまいます。首。肩こりに対しては、腰、胸、頭部をほぐすことが大切です。

座っているほうが立っているより、腰には1.4倍以上の負荷がかかっています。長時間のパソコン業務は知らず知らずに腰に負担をかけているのです。

体のいたるところが痛いと動くのがおっくうになり、ついつい運動不足になってしまいます。これも首・肩こり、腰痛の原因になります。適度(あくまでも適度です)な運動も必要です。

最近、水中ウオーキングを始めたのですが、首・肩こりに結構効果があります。

具体的な対策・予防について発信していきます。

実体験レポート-ビタミンC(1)

下を向いて作業していて、ちょっと顔を上げたらザーとヘルメットにたまった汗が顔を伝う。そんなガテン系のエンジニアでした。そんな32歳の春。あせも???が胸の真ん中に出現。汗っかきなので、ちゃんとシャワーをあびれば治るだろうとその時は思いました。酒を飲むとシャワーも浴びずに寝ることがよくあったので。ところが全然治りません。高級なボディシャンプーにしてもダメ。費用対効果ゼロでじわじわと赤みが広がっていきました。頭をよぎるはそのころ不治の病と報道され始めたあの性病(そう私の32歳ははるか昔のことです)。いやいやそんなことはない、そんなはずはないと自問自答を繰り返していました。いま思うと本当に無知でした。そんなこんなで8月。病院に行く覚悟を決めなければとウジウジ思うようになった矢先、帰宅途中のホームの端にある自動販売機でミルクティーを買おうとしました。出てきたのはCCレモン。苦情を言う気力もなく嫌々飲み干しました(今は大好きです)。そのあくる朝、赤みがわずかですが減っています。
これはもしやと思い実験屋の私はCCレモンを正式に購入し実験開始。結果は数か月のウジウジくよくよが数日であっとゆう間に解決となりました。肌トラブルの原因はビタミンC不足でした。昼は会社で出される弁当、朝、夜は会社の独身寮で食べていたのに。この時より私は自称サプリ研究家です。医学部に入りなおすきっかけにもなりました。

ビタミンC不足は肌トラブルだけではなく免疫力低下、倦怠感、イライラ感もひき起こします。飲みすぎたらマイナスになるサプリもあります。そのようなサプリの効用・副作用について実体験&科学的根拠に基づいて発信していきます。

 

特殊健診時の注意点―スチレン(モノマー)(進行中)

ポリスチレン(PS、スチロール樹脂)は、スーパーで見かける魚、肉等の食品用トレー、コンビニ弁当容器、おでん等のテイクアウト用容器、カップ麺容器、梱包用緩衝材、CD入れ、プラモデル等々に使われ日常生活になくてはならないものとなっています。発砲スチロールというのは、細かい気泡がいっぱい中に入っているポリスチレン製品で、細かい気泡を入れることで、軽く、衝撃に強く、熱が逃げくく(保温性アップ)しています。
特殊健診で対象となるのは、ポリスチレンではなく、ポリスチレンを作る原料であるスチレンモノマーの方です。  スチレンモノマーを下図のようにつなぎ合わせてポリスチレンが出来上がります。

スチレンモノマー&ポリスチレン構造式 by 無料ソフトChemSketch

スチレンモノマー&ポリスチレン構造式 by 無料ソフトChemSketch

下図に、スチレンモノマーが体内でどのように変化してマンデル酸になるかを示しています。尿中マンデル酸濃度を測定するのがスチレンモノマーに対する特殊健診項目になります(尿蛋白も見ます)。

スチレンモノマーの体内代謝

スチレンモノマーの体内代謝

スチレンモノマーの毒性は、マンデル酸に変化する前のスチレンオキシドが神経に悪さをすることによります。ポリスチレンからスチレンオキシドが生成することはないので、スチレンモノマーよりはるかに安全だと言えます。ただし、ポリスチレンの中に微量ながら未反応のスチレンモノマーが残っていることも確かです。体には悪さしないほど微量だという分析結果になっています。実は天然にもスチレンモノマーは存在します。シナモンやイチゴ等の果物等さまざま食物にも微量ながらスチレンモノマーが含まれています。体に悪いものを食べても、体はそれを無毒化して排泄することができます。無毒化が追いつかないほどの量を食べ、体に蓄積することで悪さを発揮するようになります。ということで、スチレンモノマーを仕事で扱っていない一般の方でも、尿中にマンデル酸は排泄されています。一応マンデル酸の評価が下表のようになりますが、トルエンの時同様あまりあてにならない検査です。

分布1分布2分布3
スチレンモノマーマンデル酸(g/L)≦0.30.3<&≦11<

・常日頃の作業環境管理・・・適切な排気および保護具着用
・健診時医師問診・・・適切な自覚症状の確認(ちゃんとやっているの?と思うことがあります)

が大切です。

作業環境管理が適切に行われ、自覚症状もないようでしたら、以下のことが原因と思われます。

・水分をあまり取っていないと、尿量が少なくなり、相対的にマンデル酸濃度が上昇。
・お酒の飲み過ぎ・・・アルコールの解毒とスチレンモノマーの解毒は肝臓で行われています
酒量が多いとスチレンモノマーの解毒が遅くなります。