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マスクを何故するか理解していないのでしょうか

5月14日の総理の記者会見を拝見して

最近テレビでよく見かける「専門家」の方が総理の横に座っていましたが、
マスクの外側を無造作に掴み、はずしたマスクをポケットに押し込んでいるのを拝見いたしました。この方は、今までも記者会見の際、マスクの外側を頻繁に触っていますが、見ている方たちがこれでも大丈夫なんだと思わないでほしいです。

以下は、安全衛生委員会で説明申し上げていることです。

 

[マスク使用時のルール] 
「手洗い前の手指」や「人込みで着用していた後のマスクの外側」にはウイルスが付いている恐れがあります。マスクと顔との隙間からウイルスが入り込んでくることも考えられます。このルールはマスクの内側にウイルスが付かないようにするためです。

 

①マスクを正しく付けましょう。

 ・マスクを着用する前には、石鹸と流水で手を十分洗いましょう。

 ・マスク着用で重要なポイントとして、不織布マスクの中にある針金を自分
  の鼻の形に合わせて折り曲げ鼻の両脇の隙間をしっかりとふさぐことです。
  口・鼻が覆われ、頬などに隙間がないようにするのが大切です。

 ・使用中のマスクをあごにかけることはNGです。あごの部分に飛沫が付着
  していると、それがマスクの内側についてしまいます。

 

②マスクを着けている時はマスクを触らないようにしましょう。

 ・人は無意識に1時間に20回以上顔を触っているという調査結果があります。
  触らないように意識してください。マスクは直接顔を触らないようにする
  ためにも有効です。

 ・マスクの位置を調整する時もできれば石鹸と流水で手を十分洗ってからにし
  ましょう。

 

③マスクを外す時は、ゴムやひもをつまんで外しましょう。
  同じマスクを再度着用する場合、マスクの内側には触れないよう注意しまし
 ょう。

④マスクを外した後は、石鹸と流水で手を十分洗いましょう。

⑤マスクを着用している時も鼻呼吸を心がけましょう
 冷たく乾いた空気を吸うと、気道の免疫力を低下させます。マスクを着
 用のは、吸う空気を温め、加湿し、気道の免疫力を維持するためでもありま
 す。

 

複数の知事が記者会見の時、マスクを無造作に外し、ポケットに入れるのを見ましたが・・・。真似てはいけないですね。

 

新型コロナウイルスのフロントページ

 

5月14日における説明責任について

まずは、専門家会議のご教示と実態との乖離について

 

[専門家会議のご教示] 

感染拡大の防止策を全く実施しなかった場合流行の始まりから終わりまでに重篤な状態になる人が15~64歳で累計約20万1300人、65歳以上で同約65万2000人に上る恐れがある。すなわち、

重篤者 合計85万3300人!

 

中国のデータを基に、感染した成人の0.15%、高齢者の1.0%が死亡すると想定したうえで、重症者の49%が死亡すると推計。死者数を出していないが、まったく対策をしない場合の重症者と死亡率から累計で約41万8000人が亡くなる計算になる。すなわち 

死者数 85万3300人×0.49 = 41万8000人!

 

人と人との接触制限について

①   人と人との接触を削減する対策を取らなかった場合
②   人と人との接触を2割削減する対策を取った場合
③   人と人との接触を8割削減する対策を取った場合

の3ケースについて感染者がどのように増加していくかシミュレーション実施。

流行の30日後、10万人当たり

① 感染者数は6,100人余り → 日本全体で732万人余り
② 感染者数は4,900人余り → 日本全体で588万人余り
③ 感染者数は1,200人余り → 日本全体で144万人余り

になり、

対策なし、接触を2割削減では感染爆発を止められず、接触を8割削減した場合は感染が収束にむかう。

外出自粛のお願いだけでは接触は2割ほどしか減らず(確実に7~8割減っています。日本人を知らないのですね)、8割削減するにはヨーロッパに近い外出制限が必要と結論。

このシミュレーションによると

流行30日以内に感染した者の内、亡くなる方は

① 対策を取らなかった場合少ないくとも732万人 × 0015 = 1万100人
② 接触を2割削減した場合 少なくとも588万人 × 0015 =  8,800人
③ 接触を8割削減した場合 少なくとも144万人 × 0015 =   2,200人

 

[実態]

現状は、着実に新規感染者が減っており、5月8日現在で,

4月1日からの累計は

感染者数1万3495人 
死者数501人

です。日本人はすでに(今年の1月以前より)多くの人が新型コロナウイルスに免疫を持っている証拠です。

 

あまりにシミュレーションは実態からかけ離れています 

感染拡大を防ぐためには、この世離れしたシミュレーションによる「神託」=「接触8割削減が必要」を信じるしか術がない国民はこの1か月必死の思いで、「神託」の御心に適うよう手枷足枷を自らに課し、過ごしてきました。「8割削減を達成できていない。このままだと感染拡大を防げない」とか「気が緩んでいる」とか「37.5度4日間はあくまでも目安で誤解だ」に言える資格がある者が存在するとは思えません。

 

[5月14日での説明責任]

ゴールデンウイーク明けの段階で十分、感染は収束しています。

5月7日より行動制限解除を開始すべきであったと考えます。行動制限を緩和すると、感染者は一時増えるかもしれませんが、今回の感染拡大を防ぐことが出来た要因を入念に分析しておけば、次の感染拡大に備えることができ、必要最小限度の行動制限を実施することで済むはずです。5月14日、どこまで網羅的に深く要因を分析し、数字をあげて説明しているか注目すべきであると考えます。「接触8割削減」を課したシミュレーションの評価についても伺いたいと思います。

 

3月埼玉スーパーアリーナのK-1試合に多くの人が集まっていることに驚愕しましたが、そこで集団感染が発生したのでしょうか。パチンコは生理的に受け付けませんが、パチンコ店で集団感染が発生したのでしょうか。密閉、密室、密集のそれぞれのリスクは相対的にどれくらいなのでしょうか。2つ揃った場合、3つとも揃った場合どれくらいの相対リスクになるのでしょうか。マスクをしている場合、換気をしている場合はそれぞれ何割くらいリスクが低減するのでしょうか。

人と人との接触削減は6,7割では足りず、8割削減必要だと言っている以上、最低限上記のような相対リスクの見積もりは必要でしょう。8割削減を信用できる理由がどこにあるのか是非定量的にご説明頂きたいと思います。それが国民の自助努力に報いる唯一の行いです。「誤解だ!」といっても不信感がさらに増幅するだけです。

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的確な状況分析による予測が出口戦略には必要

ということは、不適格な状況分析・実態とかけ離れた数理モデルで、政府が出口戦略を策定することは至難~不可能ということになります。

専門者会議の一員が、なぜ人と人との接触を8割削減する必要があるかを説明している動画です。

R0 = 2.5(補足:基本再生産数) 

Re =(1-p)R0(補足:接触制限をした場合の実効再生産数

と板書されています

 

まず、実効再生産数について説明します。

実効再生産数が、1を超えると感染が拡大し続けます。

 

例えば、実効再生産数が2の場合

1人の感染者は2人に感染させます。感染させられた2人は、それぞれさらに2人に感染させますので、2×2=4人が感染します。この4人がさらに4×2=8人に感染させます。

8人は 8×2=16人感染させます。

この段階で感染者の合計は1+2+2×2+4×2+8×2=31人となり、感染者は雪だるま式に増えていきます。行きつく先が感染爆発(オーバーシュート)です。

 

一方、実効再生産数が1の場合

1人の感染者は1人にしか感染させませんので、実効再生産数が2で感染者が31人となった同時点での感染者数は

1+1+1+1+1=5人です。

やがて、回復する人も出てくるので、感染は収束します。

 

人との接触制限をした場合の実効再生産数 Re =(1-p)R0

において、

人との接触を8割制限したとすると、p=0.8で

Re =(1-0.8)×2.5=0.5<1となり、感染は収束します。

 

Re=1となるのは、(1-p)×2.5 =1を解いて、p=0.6

ですので、接触6割制限でよさそうですが、

医療と性風俗には残念ながら介入ができないと仮定して、一般の人口でそれを補填して、二次感染の平均値を1より下げるにはどれぐらい必要か見て、正確に言うと79%という数字が算出されました。」

だそうです。

 

基本再生産数 R0 = 2.5はヨーロッパのデータを参考にしているそうですが、これ自体が誤りでしょう。

1m以内に密接したとしても
・日本人は、欧米人のように挨拶時、握手、ハグ、頬と頬を重ねてキスなどしません。
・日本人は食事前、帰宅後、トイレ後に手を洗います。
・日本人にはマスクをする習慣があります。特に1~4月は花粉症の季節です。

 

密接による飛沫感染、接触感染のリスクは、欧米人に比べ相当低く、基本再生産数が同じであるはずがありません。

 

さらに、日本人は家に土足で上がりません。

 

「医療には介入できない」としていますが、

自衛隊の病院では院内感染が起きていません。自衛隊病院の感染防止対策を見習い、
・適切な保護具の必要十分な提供
・適切な保護具着用の教育
空気(エアロゾル)感染リスク低減のための適切な設備の導入

に集中的にお金を投入していれば、医師、看護師が医療行為のため感染者に密接しなければいけないとしても、自衛隊病院のように感染を防止でき、院内感染を起こすことなく、医療体制に余裕ができていたはずです。感染拡大防止のため政治家に適切な提言をするのが「専門家会議」ではなかったのですか。

 

基本再生産数R0=2.5を日本に適用するのが間違いであるだけでなく、

Re =(1-p)R0

という式が?です。最低

Re =(α-p―β)R0

としなければ実態に合っていません。

 

ウイルスを吸った人がすべて感染するわけではありません。ウイルスが気道の細胞に取り付き増殖する前に、自己の免疫力で、ウイルスを追い出すことが出来ている人が相当数いるはずです。

培養皿化したクルーズ船ですら、PCR検査陽性で感染者とみなされた人は、乗客乗員の2割です。3月末に、慶応大学病院の研修医がどんちゃん騒ぎの飲み会をして、ひんしゅくを買いましたが、感染した人は参加者の2割です。

この免疫力を考慮に入れたのが、Re =(α-p―β)R0 の αで、αは1

より小さくなります

 

慶応大学病院でコロナ感染者以外の患者さんにPCR検査をしたところ、検査陽性率が6%であったとの報告がありました。

これは、それまで東京都でPCR検査陽性者として計上されていた人の割合の244倍に当たります。

 

PCR検査を増やせば、感染者の実態に迫れるという「専門家」がいますが、これは机上の空論です。感染しても、無症状が3割、軽症が5割と言われていましたが、ニューヨークのコロンビア大学病院でのPCR検査では、検査陽性者の9割近くが無症状であったとの結果が出ています。感染しても無症状である人をPCR検査で追うことなど不可能です。データを普通に見ることが出来る人であれば、PCR検査で陽性になり感染者として計上された人数は、実際の感染者の氷山の一角にすぎないと考えるのが当たり前でしょう。

 

「専門家」が接触8割削減を必要とした試算では、以上の実態を考慮していません。

Re =(α-p―β)R0

では、実際の感染者とすでに回復し免疫ができている人をβで考慮しています。

 

「専門家」が試算に使った式を私なりに実態に合うように修正して、シミュレーションした結果を

接触8割削減に日本人の社会活動・生活様式に即した具合的な根拠はあるのか

で示しています。

 

4月10日段階で、実効再生産数が0.7になっていると「専門家会議」が言っています。

その後も順調に、新規感染者数が減っていますので、さらに実効再生産数も減って0.5以下になっているはずです。私の試算でもそうなっています。

実効再生産数0.5は、接触8割削減により達成を目指す値だったはずで、達成できているのに

なぜ、宣言終了を政府に進言しないのでしょうか。

新しい生活様式」などすでに民間企業は実践しています。

 

PCR検査が増えないことにフラストレーションを感じていたと「専門家会議」がおっしゃっていましたが、他人事のようですね。PCR検査を増やすための具体的な方策を示す責任があるのが、「専門家会議」ではないのですかね。日本で最初の感染者が見つかってから3か月以上も経つのですが。

 

すでに、感染は収束しています。行動制限を緩和すれば、一時は新規感染者が増えていきますが、強制力がないお願いベースでも、進んで自粛する国民性ですので、今回同様収束していきます。

的確に状況分析し、実態に合った数理モデルで予測すれば、すでに感染が収束するだけの集団免疫を日本人が獲得していることが自ずと見えてくるはずです。

医療現場、老人福祉施設に集中的に迅速に資金を投入していけば、日本において、医療崩壊、感染爆発(オーバーシュート)は決して起こりません。政治家の決断次第です。

新型コロナウイルス感染者を受け入れていない大学病院に医療崩壊に直面?している危機的?状況を視察することや

すでに感染防止の対策を自主的に進めている小売店を訪れ、仕事の邪魔をする行為はやめて頂きたい。

知りたいならテレワーク!すれば済むことです。

 

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